ります。
収穫量を維持するためには、土に種を植えたあと、水を与え、虫や動物の侵入を
防ぎ、雑草を引き抜きつづけなければいけません。
家族を養うためには、収穫量を増やす必要があり、そのためには土地をもっと必
要とします。
土地を開墾し、水をやり、虫や動物の侵入を防ぎ、雑草を引き抜くためには、人
手が必要になります。
狩猟採集時代には希薄だった人と人との関係は濃くなり、ムラや組織を必要とし
始めます。
組織の力を強くするために、リーダーが現れ、リーダーは富と地位を得ようとす
るために、さらに土地を必要とします。
集団は大きくなり、土地の奪い合いが始まり、戦いがおこります。
こうやってみていくと、農業の歴史は自然と共生した歴史ではなく、そのほとん
どが自然に対抗し、自然を破壊し、征服していく歴史であったように見えてきま
す。
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