ヒートポンプ自体は高効率で、【10】の電力で【30】の熱を作れるのです
が、問題は、【10】の電力を作るのに、現行の発電方式や送電・配電網を利用す
ると、【30】の一次エネルギー源が必要であるということです。
発電所や送電・配電のうちに、【30】のエネルギー源のうち【20】が失われて
しまいます。
つまりトータルで考えれば、【30】の一次エネルギー源を使って、【30】の熱
を作っているだけで、ヒートポンプの頑張りを、発電・送電で帳消しにしてしまっ
ているのです。
やはりネックは、発電・送電にあります。
発電所では発電に伴い、大量の廃熱が生まれますが、これを利用することができず
に捨てていて、一方で生み出された電気で熱をさらに作っていることが、そもそも
矛盾しているのです。
100
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発電所40 〜60の熱を廃棄
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送電・配電 〜10の熱を廃棄
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家庭30
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ヒートポンプ機器90〜60の熱を大気熱から獲得
ヒートポンプのさらなる技術向上で、得られる熱を増やすことはできるようになる
でしょうが、現在のエネルギー利用社会の問題の根は発電にあるように思います。
これを解決するには、やはり【エネルギーの地産地消】です。
太陽光発電や風力発電、地熱発電などの再生可能エネルギーで電力を生み出し、こ
の電力でヒートポンプ機器を動かせば、さらに大気の熱も有効利用できるようにな
ります。
このような電気と熱の有効利用が社会全体の仕掛けとして
必要になってくると考えています。
<strong>感知センサー付き照明に換える </strong>