潜在する地熱の資源量は電力換算すると2,000万キロワットとなり、全発電
量の10%、現在導入されている太陽光発電の約14倍です。
しかも地熱は石油や石炭、LNGなどと大きく異なり、無尽蔵です。
さらにCO2排出量も非常に少なく、クリーンエネルギーです。
世界では、インドネシア、アメリカ、そして日本の三国だけが2000万キロ
ワット以上の資源を持ち、4位のフィリピンでは1000万キロワットにもいたり
ません。
1位 インドネシア 2779万キロワット
2位 アメリカ 2300万キロワット
3位 日本 2054万キロワット
4位 フィリピン 600万キロワット
5位 メキシコ 600万キロワット
6位 アイスランド 580万キロワット
7位 ニュージーランド 365万キロワット
8位 イタリア 327万キロワット
(出典:産業技術総合研究所レポート)
この地熱資源の偏り具合は、石油の比ではありません。
ところが、地熱発電の導入量で世界を見渡すと、次のようになっています。一番
右の割合は潜在資源に対する導入量です。
1位 アメリカ 254万キロワット( 9%)
2位 フィリピン 193万キロワット(32%)
3位 メキシコ 95万キロワット(16%)
4位 インドネシア 80万キロワット( 3%)
5位 イタリア 79万キロワット(24%)
6位 日本 54万キロワット( 3%)
(出典:NEDOレポート)
フィリピンは上手に地熱資源を利用しようと努力されていることがよくわかりま
す。
フィリピンでは総発電量の約20%が地熱発電だそうです。
ちなみに、日本はわずか、0.2%でしかありません。
フィリピンの100分の一の導入率です。
導入量の異常に少ないのは、インドネシアと日本です。
インドネシアには地熱に頼らずとも、石油や天然ガスなど他にも豊富な資源があ
ります。
しかし、日本は・・・・???
自前の資源を使わずに、地球の反対側から資源を取り入れることにばかり固執し
ているようにしか見えません。
アメリカは何気にしたたかです。
エネルギー資源に対する戦略が明確に見えてきます。
<strong>国産品、地産品を食べる </strong>