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私たちの身体の中では、血液が循環しています。
心臓から動脈を利用して、血液は酸素や栄養分を獲得し、
身体の隅々の細胞にまで運んでいます。
細胞では酸素と栄養分をエネルギーとし、生まれた二酸化炭素や
老廃物を静脈にわたして処理器官にわたしています。
循環にはフロントエンドの動脈と、バックエンドの静脈が
つりあって動く必要があります。
どちらかが不安定な状態であると、身体に支障が生じます。
この動脈と静脈の関係を産業に当てはめてみるとどうなる
でしょうか?
動脈産業とは、資源を採取し、原料を調達し、加工や組み立てをし、
販売することを意味します。
静脈産業とは、不用品やエネルギーを回収し、再生品を作ったり、
エネルギーを他の方法で利用し、販売することを意味することに
なります。
では、一度動脈産業と、静脈産業のそれぞれに位置する企業名を
挙げてみてください。
どうでしょう?
動脈産業は簡単に多くの企業が思い浮かぶと思いますが、
静脈産業に位置する企業は思いつかないのではないでしょうか?
お金がどれだけ生み出されるかということを、産業の活性化の
指標とするのならば、動脈産業が300兆円の市場であるのなら、
静脈産業にも300兆円の市場規模がないと、動脈が生み出す
二酸化炭素や老廃物を処理できないということになります。
動脈に流れるお金が10%増えたのなら、静脈も10%増えないと
釣り合わなくて破綻してしまうはずです。
動脈産業の会社は思いついても、静脈産業の会社は思いつかない
のは、実際に釣り合っていないからです。
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