来れたのはなぜでしょうか?
 それは、老廃物を静脈に流さずに無理やり外に吐き出してきたから
 です。
外とは人間社会の外、つまり地球です。
 地球にゴミも熱も、二酸化炭素も捨ててこれたから、静脈が
 なくても生きてこれたのです。
 例えるなら、私たちの社会は、輸血を流し続けられているような
 ものともいえるのではないでしょうか?
 (昔、昭和天皇が崩御されるとき、毎日毎日大量の輸血を続けて
 延命措置がはかられたことがありました。なんとも空虚な想いを
 したことを思い出しますが、あのような状態と同じことです。)
 これから静脈産業がもっと成長しなければなりません。
 ただし本当は、動脈産業も静脈産業も一つの企業の中にあることが
 大切です。
 物を作って販売するのなら、販売前に、使用後に回収して再利用
 することや、製造から廃棄にいたるまでの地球環境への負荷に
 対するコストを算出するべきです。
 私たちが購入する商品やサービスには、静脈産業への支払いが
 抜け落ちているのです。
 私たちはその負担を覚悟しなければなりません。
<strong>洗濯機の乾燥機は使わない </strong>