することを発表しました。
 「カーボンフットプリント」が製品の製造から流通、使用にいたるまでの過程で
発生する二酸化炭素量であるのに対して、「ウォーターフットプリント」は二酸化
炭素でなく、使った水の量を記載するというのです。
 ネスレ日本が販売しているカップタイプのインスタントコーヒー「ネスカフェエ
クセラ」のウォーターフットプリントは一杯あたり12Lだそうです。
 たった200cc(0.2L)程度のコーヒーを飲むのに、12Lもの水を使っているという
のです。
これはどういうことでしょうか?
 日本は食料自給率が約4割。多くを海外からの輸入に頼っています。
 海外で小麦や肉や大豆を作るには、その国で大量の水を使っていることになりま
す。
つまり海外の大量の水を擬似的に輸入していることになります。
 この擬似的に輸入している水のことを、バーチャルウォーター(仮想水)と呼んで
います。
 環境省のバーチャルウォーターサイトによれば、2005年に海外から日本に輸入さ
れたバーチャルウォーター量は、約800億m3にもなります。
 http://www.env.go.jp/water/virtual_water/
一人一日あたりに換算すると、1,800リットルにもなるのです。
 1日の家庭の実際の水の使用量がおおよそ1,000リットルですから、その量の多さ
に驚きます。
 環境省のサイトには、農産物ごとにバーチャルウォーターを示す「仮想水計算
機」という簡易計算機があります。
 http://www.env.go.jp/water/virtual_water/kyouzai.html
代表的なものを挙げると、
  牛肉     100g 2,060リットル
  パン     1枚   96リットル
  とうもろこし 1本   87リットル
  オレンジ   1個   141リットル
  パイナップル 1個   752リットル
  コーヒー   1杯   210リットル
などとなっています。
 牛や豚は、水を消費して成長する農産物を食べていますから、それだけバーチャ
ルウォーターも多くなります。
 食物連鎖のピラミッドの上に行けば行くほど、一食あたりの水消費量も増えると
いうことです。
ここに人間のバーチャルウォーターを入れれば、もっと多くなるでしょう(笑)
 ネスレのカップコーヒー1杯12リットルの計算とは桁が違うのですが、ネスレはそ
れだけ水消費を減らした原料を使っているのかもしれません。
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